アンドロイドオルタ4
昨日のニュース番組で「AIアンドロイドオルタ4」のことを取り上げていました。
「AIアンドロイドオルタ4」とは、大阪芸術大学アートサイエンス学科の研究室が開発した歌うAIロボットのようなもので、音楽家の渋谷慶一郎氏が音楽監修して、パリのシャトレ劇場で「アンドロイドオペラ」を上演、好評を博したそうです。へー、面白そう。そういうオペラみてみたいなぁと思って、番組を見続けていました。
すると、ChatGPTに最近のニュースを学習させて作成した歌詞を、オルタ4がピアノにあわせて即興で歌うという生配信が始まりました。「日出ずる国の権力と支配」「万博は来ない、工事はすすまない」「北のミサイル」とか「何故伝えられない、僕は真実のメッセンジャー」とか、AIロボットとはいえ、こんなこと言っていいの?って思うような歌詞で、顔の表情や声も奇妙な感じでした。
最近のニュースって政治色の強いニュースばかりではないだろうに、ChatGPTが選んだのは、そういうこと?
人間が言えないことを、AIロボットが忖度なしに言ってくれるのなら、それはそれでいいことかもしれませんが、なんだかうすら寒いものを感じてしまいました。
ここで思い出したのが、ずいぶん前のことですが、AIロボット同士で会話させていたら、人間が理解不能な言葉で会話しだした。というニュース。進歩し続けるAIは、有益なものではあることは間違いないけれど、方向性を間違えてしまうととんでもない方向にいってしまうのではないかという疑念が頭をもたげました。そんなことにならないことを祈るばかりです。
今週の展示は「回る展」、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の3年生5名による「回る」をテーマにした展示です。宇宙に吸い込まれていく、そんな感じがします。涼やかな雰囲気の展示ですので、是非お越しください。8月1日まで。